あるがままの心

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権利を探して 18

民族同士の血肉の争いの禍根刻まれた街の一角で
彼女は人だかりに出逢う
聞こえてきた言葉に足を止めた

政治と暴力と
権力と軍事の愚かしさについて
その声は語っていた

目にどこまでも深い闇を湛え
漲る希望を秘めて
静かな決意の声を聴いた

戦争は
自ら望んだものではなかったはずだ

人間同士が殺し合う辛さを嘆き
そして自らの闇を抱く絶望を語り
次の世代にも傷を残す過ちの深さを説いた

人を殺すということが辛くないわけがない
悲しくないわけがないのだ
戦争は暴力から生じる悲しみの連鎖なのだと

武器を捨てろと老人は呼びかけた

彼女の胸奥から熱いものがこみ上げ
気づけば涙溢れて止まらなかった

彼女がまさに夢見たことを―その人は語っていたのだから

そう―彼女を嗤うその声を
信じて戦う人が目の前にいたのだ

声を上げた彼らが蔑まれる魂を
誇り高く掲げる声が存在したのだ

彼女の周りで安全地帯の大人達が捨てた心を
紛争地帯の真ん中で握りしめる人がいたのだ

彼女の国で嗤われたそのおとぎ話を
本当に信じている人がいた

それは彼女にとって夢そのものであり
他の人もまた抱くその姿に希望を見て―彼女は確信をする

彼女はこの世界で光を見つけたのだった


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  1. 2014/08/04(月) 11:20:24|
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