あるがままの心

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権利を探して 6


彼が幼少期の頃を振り返る時
そこには劣等感と自らの能力への失望が渦巻いている

彼には大人達から蔑まれて育ってきた過去がある

「どうしてそんな事もできないんだ」
「何度も同じ事を言わせるな」
「急げ、早くしろ、もたもたするな」

どうして自分だけがみんなと同じようにできないのか
彼にはそれが不思議であり―悔しくて仕方がなかった
努力しても叶わない現実に―彼は自分自身に失望していく

この世界では子どももまた労働力だった
仕事ができないということは稼げないことを意味していた

兄弟とさして年齢が変わらないというのに
労働力として使えない彼に家族は冷たく―そして彼の居場所はそこにはなかった
やがて自分はここにいてはいけないのだと思うようになっていく

彼はできない自分が悪いと思っていた
何故彼ができないのかを知ろうとする者はいなかった
誰もが責めるばかりで導くことをしてこなかった
誰もが理解しようともせず―また理解することもできなかった
だから彼は自身に理由を見つけて―そう思うことで生きてきた

彼は周りの人たちがうらやましかった
その人達が彼にとっては普通であり 普通であることが良いことだと思っていた
そう思うように大人達から教えられてきた―疑問に思うことすらなかった…

こんな無能の自分に
自分にはそんな価値はないのだ

そんな彼の日常に夢などなく
そして現実は失望の繰り返しでしかなかった

生きる意味も
必要とされる自らの価値も見当たらなかった
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  1. 2014/07/22(火) 10:43:45|
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