あるがままの心

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権利を探して 5

しかしその声を聞き取る者はまだ何処にもいなかった

誰も思いもしなかった
眼を逸らしていたことを真っ向から否定するその存在を
皆恐れていた

言葉はただの綺麗事であり―理想論でしかなかった
たった独りでは無理解と無関心の心の広漠な海に風を起こすことはできない

独りで何かを言っているだけではそれだけで終わってしまう
孤独の中で誰かと繋がることが必要なのだと彼は知った

そんな時だっただろうか―想いを声に出せない人々に出逢ったのは
その人達もまた―誰にも言えない葛藤や怒り―様々に秘めた想いがあったのだ

寧ろ―同じように抱える想いがあったからこそ
出逢えたのかもしれない

あの時の孤独の中で発し続けたその声は難破船にとっての救難信号のようであり
この果てしなき海を渡り―心の彼方の大地に咲く花を揺らしたのだった

もっとこの社会には彼らの声を出せる場所が必要だ
抱えたものをはき出せる場所が必要だ

その存在自体が許される場所が必要なのだ
その時過去が今に繋がり未来を導いた

社会に居場所がないというのなら
作るしかない―これはそのための戦いなのだと彼はようやく見つけることができた

彼は漠然としたこの砂漠に一欠片の宝石を手にしたのだ
その輝きは完全である必要のない光
その欠けた破片は
これから出会うであろう人たちがきっと―持っているはずなのだから

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  1. 2014/07/21(月) 10:00:16|
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