あるがままの心

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権利を探して 3

この街にとって勇気は攻撃の対象だった
畏怖と服従がその街の秩序であり人々は変化を何よりも恐れていた

一度でもその道から踏み外せばもう戻ることは叶わない
それまで受け入れ住処となっていた街が突然拒絶を始める

彼は危険人物の印を押され
家族は迫害に逢うだろう

それでも彼が声を上げたのには理由があった

彼には既に護る者が誰もいなかった

この街には許せない暴力がある
虐げられる人権があり
言葉にすることさえ許されない尊厳がある
不条理が罷り通り社会が 命を踏み躙る争いが此処にはある

「私は―
 私たちは―
 生きるために
 立ち上がらないといけない」

声を張り上げた
憤りをどこにぶつけていいか分からなかった
それでも震える手を握りしめて立ち上がらざるを得なかった
なぜならその人以外に声を上げる人が誰もいなかったのだから

もしかすると誰も耳を貸さずに
この声は排除されてしまうかもしれない
それを覚悟してのことだった

この街は恐怖に支配され
変わることを諦めさせられている
そうであるが故に服従という名の同質を望み異質を拒むのだ

だからこそ―変えなくては―変わらなくてはいけないのだと彼は思った
耳を貸す人が誰もいなくても言わなくてはいけないことがあるのだと
彼は思った―そう信じることを選んだのだ
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  1. 2014/07/19(土) 12:04:52|
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